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Last-modified: Sat, 19 Feb 2011 14:03:24 JST (4818d)

ワールドメイトは、深見東州(1951年3月18日-)が創設した神道系の新宗教団体。

概要

「宗教団体としての、弱者救済の立場に立った、慈悲慈愛の実行」「人道的見地に立った、会員や社会への対応」「社会良識に基づく誠実な対応」を3大スローガンとし、組織運営の根幹に置いて。

「来るもの拒まず、去るもの追わず」の民主的なあり方を心がけ、会員に布教義務を負わせたり、神事や講演会への出席を強いることはない。小集団での長時間の指導を中心に行う閉鎖的な教団とは一線を画し、会員が必要な範囲で、団体が提供する情報を摂取してもらえばいいという大学の任意サークルのような自由なスタンスをとる。情報源は、メールマガジン、郵送物、電話、ホームページ、書籍、カセットやCD、ビデオやDVD等から自由に選択できる、会員一人ひとりの進歩向上、つまり、会員一人ひとりが、常に明るく安定した心理状態を保てる人間性を獲得する等。刑事事件も起こっていない。また、脱俗的、出家的なあり方を否定し、社会生活の中で人格を磨く必要性を説いており、仕事(生業)や家庭生活との調和を重んじている。

活動

皇大神御社による、神社としての宗教活動のほか、全国各地の神社参拝、大祓神事、エンターテインメント的な要素が強い講演会。</ref>、神人合一を目指した神法伝授、先祖供養や救霊、コンサートなどの芸術活動、チャリティーなどの慈善事業、広く国内外で行っている福祉活動や公益活動、神道研究等への援助活動等を行っている沼田健哉 『宗教と科学のネオパラダイム』創元社、1995年、246-313頁。。特に、「ホープ・ワールドワイド(Hope Worldwide)」(キリスト教系国際チャリティー組織)やカンボジア王国と協力し、24時間診療の無料病院(シアヌーク病院)への支援を継続的に行っている。

シアヌーク病院の建設と支援

1996年12月、カンボジアのプノンペンにワールドメイトの資金提供と、カンボジア王国政府の土地提供により、シアヌーク病院(24時間無料救急病院)が建設される。カンボジアでは20年近い内戦により、医師や設備が極度に不足しており、その現状に心を痛めた深見東州は、24時間無料診療の救急病院の必要性を感じ、建設を決意。呼びかけに応じた人々の協力により、近代的な病院を完成させ、「ホープ・ワールドワイド(Hope Worldwide)」(キリスト教系国際チャリティー組織)とともに、今日まで共同で運営に当たる。

2009年12月現在まで100万人以上が治療を受け、年間数1000人以上の命が救われている。また、最先端の医療技術を教育するなど、カンボジア全体の医療技術の前進にも貢献している。2003年1月に第2病棟、さらに2004年11月には第3病棟が完成。カンボジアのNO.1の医療レベルと総合教育を行うセンターとして、エイズ・マラリアの撲滅や医療を進めている。

クメールルージュの犠牲者へ義捐金

深見東州は、ワールドメイトを代表して、クメールルージュの遺族3万世帯に、義捐金を渡す援助活動を行っている。1970年代後半クメールルージュによって、知識層を中心に、当時のカンボジア国民の半数(300万人)が虐殺されたと言われている。残された未亡人や子供たちは、心にトラウマを持ち、最貧生活を送る者が多い。その中の2割の未亡人は、身寄りもお金もないため、お寺を住居とし、僧侶の食べ残しで生活することを余儀なくされている。その人々を対象に、一般人の半年分の収入に当たる金銭と米をワールドメイトが寄付し、この義援金は、代表の深見東州が遺族らに手渡しで渡している。これは単に義援金を送るだけでなく、傷つき、生きる望み失いかけた人々に対して、大きな励ましのメッセージにもなるものとして、物心両面からの救済活動となっている。